岩国が誇る中華の名店「牡丹園(ぼたんえん)」

― 変わらない味、変わり続ける想い ―
山口県岩国市で、「牡丹園(ぼたんえん)」を知らない人はいないと言われるほど、地元に愛され続けてきた中華料理店。
その歴史は、昭和58年、店主が28歳の誕生日にこの地で店を開いたことから始まりました。
「生まれ育った街で、自分の店を持ちたかった。」そんな想いを胸に選んだ店名は、「覚えやすく、親しみがわくように」と、お花の名前から。
そして今や、地域の人々の心にしっかりと根づいた“牡丹園”は、開業から42年もの間、変わらぬ味と、時代に合わせたやさしい変化を積み重ねてきました。
人気メニューは、地元の味に合わせて
牡丹園の味付けには、どこかほっとする懐かしさが漂います。「九州に近い岩国の味に寄り添って、ほんのり甘みを感じる仕上がりにしているんです。」と店主。
定食メニューは、特に人気の料理をバランスよく組み合わせて提供。
なかでもおすすめは──
・五目あんかけそば
・辛いそば(練りごまを使わない、オリジナル担々麺風)
・中華丼(他店とはひと味違う特製仕立て)
・塩味の天津飯
今回の取材では、八宝菜、酢豚、唐揚げの3品を撮影・試食させていただきました。
取材班のリアルな感想

唐揚げ
ひとくち頬張れば、カリッと香ばしい衣の中からジュワッと広がるジューシーな肉汁。王道の唐揚げながら、その完成度の高さに思わずうなる一品です。どこか懐かしさを感じる味付けは、まさに町中華の“ど真ん中”。シンプルだからこそ、ごまかしのきかない美味しさが光っています。
八宝菜
濃い味付けに頼らず、素材の旨みで勝負しているのが印象的な一皿。ベーシックな中華料理だからこそ、他店との違いがはっきりと感じられます。丁寧な調理が伝わってくる、滋味深い味わいです。
酢豚
ふわっとやわらかな口当たりと、ほどよいカリッと感を併せ持つ豚肉の食感は、揚げ加減の巧みさを物語っています。色鮮やかな野菜とともに甘酢あんが絡み、食欲をそそる王道の仕上がり。どこかホッとする味わいに、「これぞ町中華」と思わずうなずいてしまいました。
また、同じ甘酢あんを使った「鶏の甘酢煮」も人気メニューのひとつ。創業当初にはなかったメニューながら、挑戦を重ねて誕生した逸品です。伝統を守りながらも、進化を続ける牡丹園の“今”を感じられる味に出会えました。
高山ガスとの意外なご縁も
実は牡丹園と高山ガスには、ちょっとした運命的なつながりも。「小学生の頃からガスは高山さん。しかも、この店の物件も、高山ガスさんに仲介してもらったんですよ。」 と、笑顔で話す店主。「高山ガスがなかったら、今の私はないかもしれない(笑)」と冗談めかしながら、感謝と地域への愛情をにじませてくれました。
地元に根付き、地域とともに歩んできた「牡丹園」。
これからも、岩国の“変わらない安心”と“あたたかい進化”を届けてくれる存在であり続けます。
ぜひ一度、心とお腹を満たしに訪れてみてはいかがでしょうか。
店舗情報

牡丹園(ぼたんえん)
⚫︎住所
〒741-0072
山口県岩国市平田6丁目24-3
⚫︎営業時間
昼 11:30-14:00
夜 17:30-19:30
●定休日
水・木曜
⚫︎電話
0827-31-2482